終戦からちょうど一年後の1946年8月15日、中原淳一(1913-1983)は自身が編集長を務める『それいゆ』を創刊すると、ファッション、インテリア、雑誌編集、イラストレーションなどの領域を大きく超えたマルチクリエイターと呼ぶべき多彩な活躍を果たしました。
人々は夢も希望も忘れ、未来や幸福について考えるより、生きることに必死な時代でした。「再び人々が夢と希望を持って、美しい暮らしを志せる本をつくりたい」と、中原が見えない未来に光を灯すような思いで手がけた仕事の数々は、女性たちの圧倒的な支持を得て、後生のクリエイターにも大きな影響を与えていきます。
中原の生誕111周年を記念する本展では、『それいゆ』、『ひまわり』、『ジュニアそれいゆ』、『女の部屋』などの雑誌での仕事のほか、アーティストとして生み出した絵画や人形などの作品を通じて、中原の多彩なクリエイションの全貌を紹介します。色褪せることなく輝き続けるその魅力をご堪能ください。
開催概要
公式サイト | 『111年目の中原淳一展』公式サイト |
期間 | 2024年6月29日[土]~9月1日[日] |
会場 | 渋谷区立松濤美術館 |
※開催場所・期間は変更となる場合があります。必ず出発前に公式サイトにて最新情報をご確認ください